エピソード8

そんなに身体が弱い人とは思わないのですが、「具合が悪ーい」「頭が痛ーい」など体調不良をアピールする癖があります。誰も見ていないところでは、良く食べ、しっかり歩き、至って元気なのですが、家族の姿を見ると「ここが痛い」「こっちが、おかしい」と言い始めるのです。言う方は言う事でスッキリするのでしょうが、朝っぱらの6時、起きた瞬間から「具合が悪い」と言ってこられたら気が滅入ります。何日も睡眠不足が続き、私自身も本当に疲れていて、2時間の睡眠を取って、また仕事に出る直前、リビングにいた姑が「なんか、体調が良くない」と訴えてきた事は、流石に切れました。「そんなに具合が悪いなら入院してよ!」と、思わず叫び声をあげてしまったのです。すると、体調が悪かったはずの姑が急変。「あなた!」と、とても体調不良とは思えない大声を腹の底から出して「なんで、あなたには優しさって物がないの!」と私の声に輪をかけた大声で、どなり始めました。「毎日、毎日、具合が悪いと家族に訴えても家族には治せませんよ。病院に行くしかないじゃないですか」と応戦すると、いきなり電話をかけ始めました。病院かな?と思いきや、離れて暮らす実の娘だったのです。先刻のドズの聞いた声とは全く別人の声音で、「〇○ちゃん。お母さん…殺される…」等と言い始めるのです。私は、事の成り行きを伝えようと「ちょっと、お義母さん。変わって下さい」と受話器を取ろうとしますが、老人とは思えない力で、殆ど突き飛ばされるに近い状態で身体を押された時、一緒に暮らして始めて殺意を感じました。結局、実娘にも私が悪者になっています。先に大声を上げたのは私の方なので仕方ないかと思いますが、それ以降、姑の体調不良アピールは聞こえていないふりをしています。